2017年9月17~18日に昭和大学旗の台キャンパスで開催された第55回日本医療・病院管理学会学術総会でポスター報告してきました。

たら澤邦男・尾形倫明・三澤仁平・千葉宏毅・森谷就慶
「東日本大震災による被災意識と人生の最終段階における療養場所の希望との関連」
自身を震災被災者と思う対象者は、思わない対象者と比較して最期まで自宅療養を希望する割合に差がありませんでしたが、最期まで自宅療養できると思う割合は高い結果が得られました。
厚労省の終末期医療に関する意識調査において、国民が最期まで自宅療養可能と回答した割合は6.2%で、本調査と比較すると被災者と思う者は3.7ポイント高いことが明らかになりました。
最期まで自宅療養できない理由として、「介護してくれる家族に負担」のみが低値を示しましたので、被災者と思う対象者は震災を通して家族間の信頼感や結びつきが強くなり、“家族が自宅で最期を看取ることができる”との意識が高まったのではないかと考えられました。