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科研費を獲得しました

更新日:2019年12月17日


以下の3つの科研費(平成30年度)を獲得しました。

研究種目:若手研究 テーマ:地域医療資源を考慮した終末期在宅療養の不安要因解明と療養に伴う負担額の推定 研究代表者:尾形倫明 概要:日本は超高齢・多死社会を迎え、治すための入院医療から、地域で支えるための慢性期医療、在宅医療・介護の整備が急がれる。国民の63%は自宅で最期を迎えることを希望しているが、東北の住民に在宅療養をするための不安を問うと、50%が経済的不安を回答し、全国調査比で20ポイント上回り経済的不安が高い。在宅療養に経済的不安を挙げる理由は明らかにされておらず、具体的に何円まで負担できるか推定されていない。そこで本研究では、人生の最終段階を在宅で療養するために、①経済的不安の要因の解明、②負担額の許容値を貨幣で推計することを目的とする。目的達成のため、①’東北に在住する住民に対して社会調査を行い、地域の公開データと合わせた混合効果モデルを作成することで要因を解明する。②’在宅療養で負担可能な金額を支払い意思額(WTP)を用い推計する。この成果により、東北の住民の視点に立った、地域で実現可能な在宅療養の普及啓発のあり方について検討する。

研究種目: 若手研究 テーマ:終末期患者が抱く他者への負担感軽減に向けた援助的コミュニケーション教育の検証 研究代表者:千葉宏毅 概要:末期患者は、家族や他者に迷惑をかけることの負担感(self-perceived burden :SPB)を抱くことが多く、エンドオブライフケア(EOLケア)で患者本人が希望を表しにくい理由の1つである。SPBを軽減する関わり方とされる援助的なコミュニケーションは、EOLケア教育の中で重要だが、具体的内容や効果を示すエビデンスはほとんどない。本研究では①EOLケアに関わる医療・介護専門職、②EOLケアを受ける患者、③EOLケア患者を想定した模擬患者(SP)を対象に、【StudyⅠ】質的研究による援助的コミュニケーションの構成要素と構造の明確化と、【StudyⅡ】実験的な前向き観察研究によるEOLケア研修前後のコミュニケーション変化の特定、および患者視点の評価に基づく効果推定を統合させた研究を行う。援助的で効果ある実践と教育内容の解明から本質を整理し、改善すべき課題を抽出することで、根拠に基づく援助的コミュニケーション教育の新たな手法を提示することができる。

研究種目: 基盤研究(C) テーマ:精神障害者の就労支援におけるゴールドスタンダードの確立に関する実証研究 研究代表者:森谷就慶 研究分担者:尾形倫明、桵澤邦男、ほか 概要:本研究は、精神障害者の就労支援におけるサービスを、ストラクチャー、プロセス、アウトカムの3側面から把握し、今後の科学的かつ合理的な精神障害者の就労支援におけるサービスの標準化を検討することを目的としている。前向き介入研究により、①精神障害者の就労までの経過と、その間に提供される医療・福祉サービスの実態把握と客観的評価を行う、②就労の有・無と提供されたサービスとの統計的関連から、より合理的な就労支援プログラムの検討する、③適正かつ効率的なケアマネジメントおよびソーシャルワークを導き出し、就労支援の標準化の検討する。上記3点を達成することにより、精神障害者の就労に必要な『適切な質と量のサービス』を明らかにし、精神障害者の就労支援の『ゴールドスタンダード』を確立することを目指す。

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研究助成金を獲得しました

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研究助成金を獲得しました

公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団より以下の研究助成をいただきました。 テーマ:エンドオブライフケア提供者を対象とした対人援助研修の教育効果に関する研究 研究代表者:千葉宏毅 研究分担者:尾形倫明、桵澤邦男、三澤仁平ほか 本研究課題では、在宅療養者に関わるケア提供者が、既存のエンドオブライフケアの教育プログラムを受講した教育効果について評価することを目的としています。またその上で、結果に基づ

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